代表者コラム COCO KASHIKO ココ・かしこ

今年の桜、大学の始まりに思うこと

4月3日、桜が満開時期をほんの少し過ぎた頃。
新年度の授業準備のため、安田女子大学に向かいました。

 

安田女子大学で非常勤講師を務めて3年目になります。

 

その初勤務の日をブログに綴っていました。
安田女子大学「情報処理基礎」の講師を担当します

 

 

 

学生に思う気持ちはこの時と変わりません。

 

○学生にパソコンを好きになってもらいたい
○人生の先輩として、いつかどこかで少しでもいい
 つながる何かを残せたら・・

 

 

 

けれど2年間の講師期間において
バトンを渡すのは年配の私からだけではありませんでした。

 

小中高でのPC体験は様々で、最初は不安で凝り固まり
周囲への遅れに焦る学生もいます。
最初はそんな表情に心を痛めもしました。

 

けれど、少し待ってみる。
そうすればグングン吸収する様子に感動させてもらえる。

 

過保護に、大丈夫かな大丈夫かな、心配しても。
ちゃんと伸びる。逞しい。誇らしい。

そんな学生たちから「チカラを信じる」ということを学びました。

 

 

 

そして私に対して好感を持ってくれる学生が多いことに
いつも勇気をもらっています。

 

例えば所属する広島商工会議所青年部(YEG)の例会において
ホテルのステージに登壇して100人以上の前で話す機会がありました。
先輩経営者たちを前に緊張しながら順番待ちをしていた時
彼女たちの柔らかで好意的な表情が脳裏に浮かびました。

 

大丈夫。素直でいれば大丈夫。

 

まるで愛された記憶のように。
自分に自信を持ちきれない私にとって、彼女たちはお守りみたいです。
たぶんこれからも。

 

 

 

2ヵ月半ぶりの大学は春休みではありますが
数名の学生と絶えずすれ違いました。
桜を撮影する学生、その下でピクニックをする学生。

 

始まりの煌き、眩しい未来。
‎新型コロナウイルス感染で閉塞感や辛い話が続く中
救われる思いです。

 

もちろんどんな時代を生きていても、未来が必ず明るいとは限りません。
けれどこれからの可能性を多く秘めた彼女たちに希望の光を感じます。

 

消えた命、これからいくらでもなんとでもなる命。

 

 

 

この前日、友人の葬儀が執り行われました。
25年来の友人が44歳で他界しました。
通夜から火葬場まで参列し、仲間と一緒に見送りました。

 

しっかり見届けないといけない、そう思った私は
参列中は彼の死を心に入れ過ぎないようにしていました。

 

葬儀も終わり、仲間とも離れ、日常に戻ったこの日は
1日中訪問予定があり、そのたび違う場所で桜を見上げました。

今年の桜は、置き忘れられたようにひっそりと寂しいです。
彼は最後の桜をどのような気持ちで見ていたのだろうか。
静かに咲く桜を見るたび、彼に思いを馳せました。

 

今日は天赦日。
彼が天国で散らない花、枯れない花に囲まれ安らかでいることを祈ります。