代表者コラム COCO KASHIKO ココ・かしこ

『ポジティブな言葉』がツラい時もある

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて
とうとう広島でも週末の外出自粛が要請されました。
待っていた人は少し安心されたかもしれませんし
この土日に何かしらの希望を持っていた人は
心臓を突き刺されるような気持ちになったかもしれません。

 

ここ数ヶ月、SNSではさまざまな見解や感情が溢れていますが
自分がどの立場にいるかで、発信も捉え方も変わると思います。

 

 

収入が減る人、影響を受けない人

 

自粛が出来る人、出来ない人、自粛せざるを得ない人
自粛しても生活ができる人、出来ない人
いずれ余力がなくなる人、すでに負債が膨らみ続けている人

 

疾患のある家族や高齢者、妊婦、子どもいるかいないか
自分以外に子どもの世話をしてくれる人がいるかいないか

 

 

挙げ出すとキリがありません。
そして人によってはSNSに発信される
『ポジティブな言葉』がツラい時もあるのではないでしょうか。

 

「暗い顔をしていないで前を向いて進もう」
「笑う門には福来る」・・

 

そんなポジティブな発信を見て前向きな気持ちになれたり
勇気がわいたりすることもあれば。

 

ポジティブになれない自分を余計でもダメに感じたり
ポジティブな発言をする人の自分より優遇されている面を
見つけ出して卑屈になったりすることもあるでしょう。

 

『ポジティブな言葉がツラい時』

 

そんな時は『ポジティブな言葉』を見ない。心に入れない。
徹底的に排除したらいいと思います。
暗闇のなかで眩しすぎる光に目を閉じるように。

 

たとえ正しいこと、素晴らしいことだとしても
いま自分を傷つける言葉なのであれば徹底的に排除する。

 

きっと『ポジティブな言葉』を配信している方だって
それを必要な人に発しているのであって
全ての人に訴えかけているのではないのでしょう。

 

だから『ポジティブな言葉』が必要になった時に
自分のスイッチをそこに合わせたらよいのではないでしょうか。
人には段階があります。

 

ただ「ツラいね、しんどいね」と吐露しあったり
ただひたすら不安をクチにすることで救われることもあります。
答えも導きも必要ない。

 

政府の対応を責め立てる人もいますが
それに違和感を覚えたり気分を害す時もあれば
自分の気持ちを発信してくれているようで慰められることもあります。
知識があり情報を分析でき言葉を知り、強く出られる人がいるから
そうではない人が立ち上がらずにすむ。

 

 

ツラく、不安な日々です。

 

こんな状況だから、気持ちや見る先はコロコロ変わります。

 

前向きな気持ちも強がることも弱音を吐露することも
何かを責めることも全部必要だから
その時の自分にとって1番優しい感情にスイッチを入れたらいい。
そしてとにかく寄り添いあいたい。

 

この2週間、自分のなかのぐちゃぐちゃな感情をとりあえず整理した
現在の気持ちです。