私はExcelが好きです。
30年近く、Excelと向き合いながら業務改善に携わってきました。
だからでしょうか。
「まだExcel」
という言葉を聞くと、少し悔しくなることがあります。
もちろん、言いたいことはわかります。
クラウドサービスが普及し、DXが進み、AIも当たり前になってきた時代です。
そんな中で、Excelは古いツールに見えるのかもしれません。
でも私は思うのです。
Excelのこと、本当に使いこなしてから言っていますか?
Excelのポテンシャルを、過小評価していませんか?
実際、多くの企業ではExcelの機能を十分に活用できていません。
毎日同じ作業を繰り返していたり。
手入力による転記を続けていたり。
集計に何時間もかけていたり。
個人事業主や小規模事業者であれば、Excelを少し工夫するだけで、
生産性が大きく向上するケースも少なくありません。
中小企業だってもちろんそう。
だから私は、
「IT資産に余裕がないなら、まずExcelを活かせばいいのに」
と思うことがあります。
私はExcelが大好きです。
大好きだからこそ、
Excelが持つ可能性を活かしきれていない企業を見ると少し悲しくなります。
極端なことを言えば、
Excelのことなら修行僧のように、1社1社、一時間ずつ改善して回りたいくらいです。
それくらいExcelには可能性があると思っています。

ただ、誤解してほしくないのは、
私はExcel至上主義ではありません。
むしろ「脱Excel」も必要だと思っています。
ただ、すべての企業が同じタイミングで同じツールを導入すれば良いとも思っていません。
大切なのは流行ではなく、その会社に合った方法を選ぶことです。
Excelが苦手なこともあります。
情報共有。
ワークフロー。
モバイル活用。
複数人での同時運用。
こういった領域は、クラウドサービスの方が得意です。
実際、私もkintone導入支援を行っています。
一方で、
Excelが得意なこともあります。
自由な集計。
分析。
複雑な計算。
柔軟な加工。
こうした分野では、今でも非常に優秀なツールです。
だから私は、
「脱Excel=kintone」
とは考えていません。
Excelが得意なことはExcelに。
kintoneが得意なことはkintoneに。
それぞれの強みを活かして補い合うことも大切だと思っています。
最近はAIが話題です。
確かにAIは素晴らしい技術です。
でも私は時々考えます。
便利なExcelが目の前にあっても使いこなせない人が多かったように、
便利なAIが目の前にあっても使いこなせない人は少なくないのではないか。
もっと言えば、
これまで検索エンジンを十分に活用できなかった人が、
AIだけ急に使いこなせるようになるだろうか。
大切なのはツールではありません。
ツールを活かす考え方や使い方だと思うのです。
プラス・ココはExcel屋でも、kintone屋でもありません。
私の仕事は、お客様の状況や目的に合わせて最適な仕組みを構成することです。
Excelが最適ならExcel。
kintoneが最適ならkintone。
Accessが最適ならAccess。
時には複数のツールを組み合わせることもあります。
だから私は、これからもExcelを大切にしていきたいと思っています。
Excelの可能性は、まだ十分に伝わっていません。
だから私は、こう答えたいのです。
「まだExcel」ではありません。
「まだまだExcel」です。
2026.07.20
PC・業務改善