プラス・ココに寄せられるご相談で最も多い「顧客管理」について
kintoneとExcelを比較してみました。
※コラムにおけるExcelはVBAを加味していません。
※従業員3~30名くらいの小規模・中小企業をイメージして綴っています。
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『kintoneとExcel、どちらが最適な顧客管理ツール?』
そもそも、kintoneとExcelはそれぞれ得手不得手が異なります。
自社業務がどちらに向いているのかハッキリしている場合は良いですが
どうしても不得手なことが残る場合は、妥協や工夫が必要です。
それと『脱Excel』のコマーシャルが目立つkintoneですが
CSVで簡単にデータの出し入れができるため
実はkintoneとExcelは相性が良いのです。
kintoneの機能に不足があって実現できない目的がある場合でも
データ抽出しやすいようにアプリ構築すれば
kintoneの不足部分をExcel作業で充分補えるケースが多くあります。
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●金額
▼Excel
買い切り型:2台で2万円程度~(PCに予めインストールされていることが多い)
サブスク型:Microsoft365 月900円~
▼kintone
ライトプラン:月780円~(最低5ライセンス 月3,900円~)
スタンダードプラン:月1,500円~(最低5ライセンス 月7,500円~)
※プラグイン・API・JavaScript開発を利用する場合はスタンダードプラン
※kintoneは最低5ライセンスの利用が必要です。
私の感覚ですが、3人利用する人がいれば充分費用対効果が見込めると思います。
▼kintoneプラグイン
各社が提供するkintoneの拡張機能
無料、買い切り、サブスクで年間10,000円以内、年間200,000円以上など様々
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●管理形式
帳票形式(カード型、病院のカルテのようなイメージ)で管理したいなら
kintoneの得意分野です。
表形式(データベース型のワンシート)で管理したいなら
Excelの得意分野です。
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●複雑な計算
複雑な計算式が必要な場合は、Excelの得意分野です。
kintoneの標準機能で利用できる関数はわずかです。
ただし、プラグインの追加で多くの関数が利用可能です。
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●ほか情報との紐づけ
例えば1件の顧客管理に対して、訪問履歴や購入履歴などの
別の管理表を紐づけて閲覧したい場合は、kintoneの得意分野です。
これはExcelでやろうと思わないほうが無難です。
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●印刷の有無
印刷レイアウトの調整が多い場合は、Excelの得意分野です。
kintoneの標準機能において印刷レイアウトには多くの妥協が必要です。
プラグインの追加でレイアウト調整が可能ですが、Excelよりだいぶ不便です。
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●データ量
データ量が多い場合は、クラウド保存のkintoneのほうがサクサク動きます。
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●モバイル利用
モバイルで閲覧編集したいなら、kintoneの得意分野です。
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●ほかシステム・アプリと連係(API)
kintoneは『API』と呼ばれる、別のソフトウェアや
アプリケーション機能の一部を共有する仕組みに長けています。
APIによる連係でアプリケーション機能を拡張させることで
双方のアプリが更に便利に利用できます。
例えば・・
kintoneと経理・販売・請求などの各社システムを
APIで連係することによってモバイル対応できるので
各社システム単独では出来ないスマホによる閲覧や入力が可能となります。
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考えればもっと出てくると思いますが
今日のところざっと思いついたのはこれらです。
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限りある資力のなかでどう工夫するか・・。
・工夫や使い方によっていくらでも費用対効果を上げられる
・開発者じゃなくても扱える(ノーコード/ローコード)
・スモールスタートできる(自社でツールを育てていける)
・ローコストで運用できる
これらはkintoneもExcelも同じ。
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私が業務改善ツールとしてkintoneとExcelを使うのは
信念である〔フルーガル・イノベーションの追求〕がベースにあります。
プラス・ココのサービスは次の2つをモットーにしています。
「最小コストで最大限の目的を実現する業務改革」
「多くの方が簡単に長く使える持続可能な業務改善」
kintoneもExcelも〔フルーガル・イノベーション〕を実現する
私にとっての愛すべきツールであることに変わりはないです。
「kintone」フルーガル・イノベーションに最も近いDX
「Excel」スピーディーに目的を実現する機能の宝庫
その可能性について、多くの人に関心を持っていただきたいです。